2013年 03月 08日
【銘玉】日本工学 NIKKOR-H 28mm f3.5
小遣いが少ない財布事情のせいだが、買えそうな価格が先にあり、そして面白そうなレンズなら買ってみる。というスタンスだ。
今日、紹介する
【銘玉】日本工学 NIKKOR-H 28mm f3.5
も、探して買った訳ではない。(ファンの皆様失礼)
手元に 50mm、55mm、60mm と単焦点レンズはあるものの、DXフォーマットで使うと、それはもはや中望遠レンズとなってしまうため、気軽に使える単焦点を探していた。
35mmあたりがDXフォーマット換算 52.5mm となるため、第一希望は 35mm の単焦点だった。
新品ならこれだが
【送料無料!・代引き手数料無料!】《新品》Nikon(ニコン) AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G[ Lens... |
これでは、私の財布では買えない。
中古も安くはない。
そんな時に、目に止まったのがこれだ。
オークション出品画像をそのまま拝借(失礼)
おお、『日本光学』!!!の文字!!
しかも Ai対応だ。(これだけでも価値がある。)
そして説明文
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ニッコールレンズ 28ミリ F3.5です。プラケースの品です。
素人ですので、状態は詳しくはないのですが、レンズにカビのようなものが見受けられます。写りに支障があるかは、わかりません。
コレクションとしてもいかがですか。
よろしくお願いいたします。
画像にはありませんが、キャップも付属しております。
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この瞬間。ほぼ買いやな。と心では思った。
フィルターが装着されている点から見ても、カビの浸食はおそらくレンズ本体には届いていないと判断。
〔ジャンクレンズの経験的に、「フィルター付き・カビあり。」の案件の場合は、カビはフィルターで止まっていることが多い。 ← カビの立場から考えれば、奥まっていて、かつ、コーティングされているガラスより、フィルターの方が環境的に繁殖が楽なのだろう。と私は思っている。〕 ← ジャンクレンズの目利き(賭けとも言う)については、秘密にしておきたい部分も多いが^^;
あとは、価格との折り合いだったが、これも以外にあっさり買えた。
その価格、1,500円。送料入れても 2,000円。
相場と比較しても大きく安い。
そして届いた現物を見て、軽く清掃を施したら、見込み通り、カビの浸食は、フィルターのみ(そのフィルターも清掃したらきれいになった)、結果的には 美品が檄安。
買った後に、このレンズについて調べてみたら
「ニッコール千夜一夜物語 第12夜」
に掲載されている銘玉だった訳だ(驚)
最初に発売されたのは 1960年(昭和35年)だそうだ。
私が買ったこれは、先端が黒の いわゆる後期型(光学系は一緒だが)
こちらのサイトで製造年を検索すると、私のレンズは 1971年製らしい。
私よりも年上だ。
ちなみに 1971年(昭和46年)というと
・8月15日 - ニクソン・ショック(アメリカが金とドルの交換停止)。
・9月18日 - 日清食品が「カップヌードル」を発売。カップ麺の先駆けとなる。
・10月21日 - 志賀直哉、小説家 死去(* 1883年)
といった出来事があったようだ。
それから42年。いろいろな瞬間を切り取ってきたに違いないこのレンズ。
それが、私の元に。
そう思えば、たった 2,000円(送料込)のレンズだって、先述の新品より魅力的に思えないだろうか。
そう、歴史を手にしているのだ。
そして、そんな 53年前 新発売だった オールドレンズだが、描写力だって、大したもんですよ。
これが私の作例だが、どうだろうか?
今の時点では、夜の写真しかないが、なかなかキリッとした描写だと思う。
DXフォーマットで使うと換算 42mm と少し広角目の標準レンズとなるこのレンズ。
今後活躍の場が増えそうである。
こうして、レンズは増えてゆく(笑)
歴史シリーズは、もうちょっとあります。それはまだ後日おいおい(^^;